2016年8月22日月曜日

タイベトジェットエア、国内線定期運航開始へ

タイベトジェットエア(VZ=TVJ、ラクシー区)は、運航開始3年目でようやく国内線定期便の運航を開始できる状況が整ったとして、就航計画を発表すると同時に航空券の販売も開始しました。親会社のベトジェットエア(VJ=VJC、ベトナム・ハノイ)と同じスワンナプーム空港発着とし、乗り継ぎを可能にすると共に地上コストの削減を図ります。

《9月15日から有効》
VZ306 BKK1410~HKT1540 火・木・土曜運航
VZ300 BKK1905~HKT2035 月・水・金・日曜運航

VZ301 HKT2125~BKK2255 月・水・金・日曜運航
VZ307 HKT2200~BKK2330 火・木・土曜運航

VZ110 HKT1650~CEI1855 火・木・土曜運航
VZ111 CEI1925~HKT2130 火・木・土曜運航

《9月26日から有効》
VZ100 BKK0610~CNX0730 DAILY
VZ102 BKK1910~CNX2030 DAILY

VZ101 CNX0800~BKK0920 DAILY
VZ103 CNX2120~BKK2240 DAILY

(機材はエアバス320ceo エコノミークラスのみ180席)

タイベトジェットエアは、2014年に運輸省航空局から事業開始許可(AOC)を取得していましたが、暫くはチャーター専門会社として活動。このために2015年1月、タイ側の合弁相手だったカーンエア(K8=KND、ラクシー区)が資本を引き揚げてしまい、新たなパートナー探しのため事業活動を休止していました。今回、パートナー企業が見つかったためAOCを再取得し、ようやく念願の定期便参戦に漕ぎ着けたものです。ただし、運輸省が国際民間航空機関(ICAO)からSSC(重大懸念)を指摘されており解除の見通しが立たないため、当分は国内線のみで実績を積むことに注力します(前記事「ICAO重大懸念でノックスクート運航開始できず」参照)

2016年8月21日日曜日

ライオンエアもヤンゴン線就航!LCC3社で大激戦

タイライオンエア(SL=TLM、ドンムアン区)は、バンコク(ドンムアン)発2番目の国際線となるヤンゴン線の運航を開始しました。当初から毎日2往復を運航し、先行するノックエア(DD=NOK)とタイエアアジア(FD=AIQ)を追撃します。

SL200 DMK0905~RGN1000 DAILY
SL206 DMK1815~RGN1905 DAILY

SL201 RGN1100~DMK1300 DAILY
SL207 RGN2005~DMK2145 DAILY

(機材はB738 エコノミークラスのみ189席)

ミャンマーの経済開放が進むにつれ、ヤンゴン発着の国際線航空便も急激に増えています。特に域内最大の国際線ハブであるバンコクとの間は、10年前にはタイ国際航空(TG=THA)とミャンマー国際航空(8M=MMA)が毎日2便ずつを運航するだけだったのが、今ではドンムアン空港を拠点とするLCC2強に加え、スワンナプーム拠点のバンコクエアウェイズ(PG=BKP)も参戦、ミャンマー側からもミャンマーナショナルエアウェイズ(UB=UBA、ヤンゴン)が新規就航を果たすなど大激戦の様相となっています。

中でもドンムアン朝発のヤンゴン行きと、戻りのヤンゴン夜発便はノックエアがドル箱的地位を確立しており、ビジネス客などで満席になることもしばしば見られます。タイライオンエアでは夜の時間帯でノックエアに真っ向勝負を挑みつつ、朝はノックエア便のある早朝よりも少し遅い時間帯として、利用者が余裕を持って空港に向かえるようにします。

朝9時の出発であれば、BTSの始発電車でモーチット駅(チャトチャック区)に向かい、エアポートバス[A1]に乗り換えてもOK。現地朝からの仕事で一刻を争うならノックエア、余裕があるならタイライオンエアと、使い分けができそうです。

2016年8月18日木曜日

エアソウル移管路線の運航時刻確定!松山線は廃止に

アシアナ航空(OZ=AAR)の格安航空子会社、エアソウル(RS=ASV、ソウル特別市江西区)は、10月以降アシアナ本体から移管される日韓間の国際線について、運航スケジュールを決定しました。

《10月7日から有効》
RS702 ICN0830~TAK1005 金曜運航
RS701 TAK1105~ICN1245 金曜運航

《10月8日から有効》
RS712 ICN0940~FSZ1135 月・木・土曜運航
RS711 FSZ1240~ICN1445 月・木・土曜運航

《10月9日から有効》
RS704 ICN1450~TAK1625 火・日曜運航
RS703 TAK1725~ICN1905 火・日曜運航


《10月18日から有効》
RS712 ICN1340~FSZ1535 火・金曜運航
RS711 FSZ1640~ICN1845 火・金曜運航

《10月19日から有効》
RS702 ICN0710~TAK0845 火・水曜運航
RS701 TAK0945~ICN1125 火・水曜運航

《10月20日から有効》
RS732 ICN1010~HIJ1140 水・金を除く週5便
RS731 HIJ1240~ICN1410 水・金を除く週5便

《10月23日から有効》
RS742 ICN1230~YGJ1400 火・日曜運航
RS741 YGJ1500~ICN1640 火・日曜運航

《10月28日から有効》
RS742 ICN0930~YGJ1100 金曜運航
RS741 YGJ1200~ICN1330 金曜運航

《10月30日から有効》
RS732 ICN0910~HIJ1030 水・金を除く週5便
RS731 HIJ1130~ICN1310 水・金を除く週5便

《10月31日から有効》
RS782 ICN1400~TOY1600 月・水・土曜運航
RS781 TOY1700~ICN1900 月・水・土曜運航

このうち静岡線は、地元紙の静岡新聞(電子版)によるとアシアナが通年運航した最終年度となる昨年度(2015年4月~2016年3月)の平均搭乗率が76.9%と高く、全乗客に占める日本人と外国人の割合もほぼ半々になっているといいます。会社側では移管と同時に増便し収益の柱となることを期待しています。

富山線は、北日本新聞と北陸中日新聞(電子版)が富山県庁への就航挨拶の中で、冬スケジュールでは11月30日までの運航とし、2017年夏スケジュールで再開する方針を説明したと報じました。観光の目玉である立山黒部アルペンルートが雪に閉ざされる冬の時期に運航しない季節便とすることで採算の改善を狙いますが、この期間中はアシアナに残る羽田~金浦線や成田~仁川線を使い、北陸新幹線やANA(NH)の羽田~富山線へ乗り換えなければならなくなります。

また、アシアナ航空が現在運航している仁川~松山(愛媛県松山市)線はエアソウルに移管されず、9月で廃止となることも決まりました。

《9月25日のフライトをもって取りやめ》
OZ176 ICN1500~MYJ1630 火・金・日曜運航
OZ175 MYJ1730~ICN1900 火・金・日曜運航

(機材はエアバス320 ビジネスクラス8席、エコノミークラス148席)

2016年8月11日木曜日

【超重要】デルタ航空バンコク線、30年目で終止符

デルタ航空(DL=DAL アメリカ・アトランタ、NYSE上場)は、旧ノースウエスト航空(NW=NWA)以来30年近い長きにわたって運航してきた成田~バンコク(スワンナプーム)線をこの夏スケジュール限りで終了すると発表しました。羽田空港へのアメリカ系航空会社による国際線乗り入れ枠が確定したことを受けた見直しによるもので、同時に、スカイチームメンバーズによる日本とタイを結ぶ直行便が消滅することも意味します。

《成田発10月29日、スワンナプーム発10月30日のフライトをもって取りやめ》
DL283 NRT1630~BKK2115 DAILY
DL284 BKK0555~NRT1435 DAILY

(機材はB763 デルタワン=ビジネスクラス36席、コンフォートプラス=プレミアムエコノミー32席、メインキャビン=エコノミークラス143席)

旧ノースウエスト航空の前身、ノースウエストオリエント航空が成田~バンコク線を開設したのは、1987年(昭和62年)4月と意外に新しいものです。これは、パンナム(PA=PAA)から路線を引き継いだユナイテッド航空(UA=UAL)に対抗するため、NWAが保有していた成田空港での無制限以遠権を使って開設したもので、それ以前はクアラルンプールに就航していた時代もありました。1998年(平成10年)からは旧コンチネンタル航空(CO=COA)とのコードシェアを行うなど、ノースウエスト航空の成田ハブを支えつつ、北米大陸と東南アジアを結ぶ米系キャリアの重要路線として維持されてきました。

しかし、ノースウエストが同じスカイチームのデルタ航空と合併した2008年頃から風向きが変わりだします。2010年には羽田空港の再国際化があったものの、米系キャリアは深夜早朝枠の限られた便数だけとなりこの時は大きな影響はありませんでした。2014年の国際線発着枠増加の時は、デルタ航空の抵抗もあってアメリカ路線の追加は認められず、ユナイテッド航空が撤退した後も成田~バンコク線は継続されました(前記事「ユナイテッド航空バンコク線28年の歴史に幕」参照)

一方で、ノースウエスト航空時代にはマイレージプログラム『ワールドパークス』の特典航空券がわずか20,000マイルで取得できる点がマイレージマニアの間で大きな魅力となっていましたが、これも合併でデルタの『スカイマイル』に一本化された後、必要マイル数が45,000マイルと2倍以上に引き上げられ、完全に魅力を失いました。

さらに、2014年からはスカイマイルのマイル加算がデルタ航空便については区間マイルではなく購入した航空券の金額によって決まる、事実上のポイントプログラムに生まれ変わったことで、それまで格安航空券で頻繁に搭乗していたスカイマイル会員は1往復あたりの獲得マイル数が3分の1以下となってしまう計算で、常連客のデルタ離れが一気に進みました。

この結果、成田~バンコク線は採算が悪化。懸案だった羽田空港への米系キャリアの乗り入れ枠問題が決着し、デルタでは北米と日本以外の東アジア諸都市を直行で結ぶ便に力を入れるため、ユナイテッドに遅れること2年半でのバンコク線廃止を決めたと説明しています。

スカイマイルをはじめとするスカイチーム系のマイレージプログラムで、11月以降のDLバンコク線を予約している方は、大韓航空(KE=KAL)、中国東方航空(MU=CES)、中国南方航空(CZ=CSA)、チャイナエアライン(CI=CAL)など他のスカイチームメンバーズの便へ振り替えられますが、すべて経由便となってしまいます。

2016年8月6日土曜日

シティバンク改め『PRESTIA』のクレジットカード保有者は要注意

シティバンク銀行(東京都品川区、全国銀行協会加盟)は、100年以上にわたって続けてきた日本での個人向け業務から撤退することになり、三井住友銀行(東京都千代田区、全国銀行協会加盟)の完全子会社、SMBC信託銀行(東京都港区、全銀協加盟)が引き受け先となりました。SMBC信託では『PRESTIA』(プレスティア)のブランド名でシティバンク銀行の個人口座とほとんどの支店窓口を引き継いでいますが、この口座に過去、シティグループ時代に発行されたクレジットカードをセットされていた方は要注意です。

従来、シティバンク銀行が子会社のシティカードジャパン(東京都中央区)を通じて発行していたクレジットカード事業は、SMBC信託の属する三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)ではなく、三井住友信託銀行(東京都千代田区、信託協会加盟)が属する三井住友トラスト・ホールディングス(SMTH 東京都千代田区、東証1部上場)に引き継がれました。

SMTHの下には、SMFG傘下の三井住友カード(東京都港区)と同じVJAグループに属する『三井住友トラスト・カード』(東京都港区)がありますが、旧シティカードジャパンは社名を『三井住友トラストクラブ』に変更しただけで、トラスト・カードとは別の会社として存続します。これは、旧シティカードジャパンが『日本ダイナースクラブ』『シティコープダイナースクラブジャパン』の時代から、日本におけるダイナースクラブカードの発行と与信、加盟店業務を一手に引き受けていたためです。

旧シティカードジャパンが発行していたカードのうち、VISA・MasterCardについては『SuMi TRUST CLUB(スミトラストクラブ。SuMiはSumitomo Mitsuiの略)』にブランド名を変更。ダイナースクラブはそのまま、トラストクラブ社が引き継ぎました。旧シティバンク銀行の口座利用者に対しては、『SMBC信託銀行』クレジットカードに差し替えられましたが、SMBC信託と、トラストクラブがそれぞれ別の銀行グループに属することになった(SMFGとSMTHの間に資本・人的関係はありません)ため、カード自体は今後も使えるものの、提携特典は終了することになりました。

『SMBC信託クレジットカード』(旧シティカードの券面も含む)は、9月以降の更新時期に『SuMi TRUST CLUBカード』に差し替えられます。三井住友カードやトラスト・カードへの移籍は起こらず、2月から発行を始めた『PRESTIA Visa CARD』(三井住友カード発行)への切り替えもありません。しかし、シティバンク銀行時代から行われてきた口座維持手数料無料などの取引特典は、7月31日(日)締め分をもって終了となります。

また、シティバンク銀行時代に発行されていた、米ドル建て外貨普通預金から直接引き落とす『ドルカード』については、2017年2月28日(火)日本時間24時限りでカード自体が終了となり、使えなくなってしまいます。アメリカやカンボジアといったUSドル経済圏への駐在・留学・旅行などでドルカードを使われている方は、終了までにPRESTIAの口座で引き落とし可能な円建てクレジットカードを確保する必要があります。

『PRESTIA Visa CARD』はゴールド以上しかないため、もし一般カード希望であれば特典がなくなるものの三井住友VISAカードやセディナカード(JR東海エクスプレスカード含む)の発行を考えなければなりません。

2016年8月5日金曜日

V-Air存立危機か!?タイガーエア台湾も経営難の噂

台湾を拠点とする格安航空会社(LCC)のV-Air(ZV=VAX、台北市)とタイガーエア台湾(IT=TTW、桃園市)が、就航から2年足らずで早くも経営危機に陥っていると報道されました。タイガーエア台湾は新規路線の開設を一部取りやめ、V-Airは早ければ年内にも全便運航停止に追い込まれる可能性があると伝えられていて事態は深刻です。

台湾国営中央通信が4日、交通部(日本の国土交通省に相当)関係者の話として伝えたもの。それによりますと、V-Airは定期便運航開始(2014年12月)以来の累積損失が10億台湾元(約30億円)に達しており、運航停止まで行かなくても保有機材の一部を親会社のトランスアジア航空(GE=TNA 台北市、台湾証取上場)に戻さなければいけないといいます。既に路線の縮小も始められていて、台北桃園~マニラ(ニノイアキノ)線をわずか3ヶ月で撤退したのに加え、4月から運航を始めたばかりの桃園~羽田・茨城両路線も遅くて10月末からの冬スケジュールで運休すると報じられました。

V-Airはトランスアジア、タイガーエア台湾はチャイナエアライン(CI=CAL 桃園市、台湾証取上場)という既存の本格航空会社(FSC)が親会社になっていますが、何よりもブランド力の確立が遅れていること、そして日本路線での過当競争、FSCのドル箱である中国大陸への幹線に参入できないことが経営難の大きな原因ではないかとTraveler's Supportasiaでは分析します。

両社ともに運航開始当初から主力になると見込んだ日本路線が日台両国はもちろん、第三国キャリアまで入って、LCC、FSCの垣根関係なく過当競争を繰り広げています。

日台路線に参入しているLCCでは、Scoot(TZ=SCO)とジェットスターアジア(3K=JSA、両社ともシンガポール)が東アジアの南北を結ぶ中距離路線の経由地とし、台北からも双方向へ販売して採算性を確保する作戦に出ています。一方、日本がハブのバニラエア(JW=VNL、千葉県成田市)やPeach(MM=APJ、大阪府田尻町)は地道なブランド戦略で相手国への浸透を図る努力を重ね、ジェットスター・ジャパン(GK=JJP、千葉県成田市)は成田空港の発着時間制限を逆手に取った深夜便運航でビジネス客にもアピールしています。

これに対し、後発で知名度の低い台湾系LCCは台湾人こそ乗るものの、日本では馴染みが薄い存在。タイガーエア台湾は東南アジアで既に実績を積んだタイガーのブランドを使い、国際線LCCとしてのネットワーク性を訴えていますが、本体(TR=TGW、シンガポール)と違ってバリューアライアンスには未加盟で、せっかくのブランドを十分に生かし切れていません。しかし、チャイナエアラインの日本地区販売子会社『ダイナスティーホリデー』(東京都中央区)を通じたパッケージツアーの販売を行っており、今後販売を強化できる余地があるのが大きなポイントです。

V-Airに至ってはPeachやバニラエアと違って海外でのブランド浸透がほとんどできないまま、羽田空港の深夜早朝発着枠に空きがあったから参入したという見切り発車的な要因もありました。実際、V-Airの羽田線は日本発初便から採算ラインを大きく割り込む低搭乗率を記録し、国内総代理店が「厳しい発券条件で(日本発の団体客に)卸売りできない」と泣きを入れたといいます(前記事「台湾第2のLCC、V-Air関東初上陸」参照)

一方で、タイガーエア台湾は中国大陸への路線(両岸直行)を開設することができたものの、桃園~上海浦東・北京首都・広州白雲・香港といった大幹線には参入できていません。これら中台間の幹線は基本的にはチャイナエアラインや中国国際航空(CA=CCA)、中国南方航空(CZ=CSA)といったFSCが幅を利かせており、LCCは大陸側の春秋航空(9C=CQH)が桃園~上海浦東線に週4便運航しているだけと大きな差をつけられています。V-Airは唯一の両岸路線だった桃園~マカオ線を就航7ヶ月で撤退してしまっています。

V-Airも他の航空会社と同様に、当初数年間は赤字決算を見込んでいましたが、それが当初の見込みよりも大きくなった際に、トランスアジアが増資や損失補填といった支援に耐えられるかという点にも問題がありました。

トランスアジアはアライアンス(国際航空連合)に加盟しておらず、独力で資本調達しなければなりません。ジェットスター・ジャパンに対して大株主のカンタス航空(QF=QFA)や日本航空(JL=JAL 東京都品川区、東証1部上場)は合わせて100億円を超える増資を引き受けるなど支援していますが、同じことをトランスアジアができるかと言われれば、まず無理です。ましてやトランスアジア自体が最近2年間で2回の墜落事故を起こし安全性に問題ありとみなされています。

9月には、バニラエアが桃園~ホーチミンシティ線を新規就航させ台北と第三国を結ぶ国際線にも参入します。その陰で、V-Airは毎日運航に増やしていた中部セントレア線を減便、タイガーエア台湾は認可申請中だった新千歳線の新規就航を撤回します。

《9月19日まで有効》
ZV202 TPE0605~NGO1005 DAILY
ZV203 NGO1105~TPE1345 DAILY

《9月29日のフライトをもって取りやめ》
ZV202 TPE0605~NGO1005 火・木・土・日曜運航
ZV203 NGO1105~TPE1345 火・木・土・日曜運航

(機材はエアバス321ceo エコノミークラスのみ194席)

(8月5日追加)
台北で発行されている『工商時報』(電子版)は、8月9日(火)に予定されているトランスアジア航空の董事会(取締役会)の席上、V-Airを吸収合併するか否かについて議論されると伝えました。また、中央通信も続報で

「V-Airのほうが経営状態は切迫しており廃業やトランスアジアへの吸収合併といった案が持ち上がっている(交通部担当者談)」

と伝えました。合併が実現すると、V-Air便はトランスアジア本体の運航に変わり、独立会社としては幕を下ろすことになります。

(8月9日追加)
V-Airは、9月30日(金)で自社での運航業務を終了することになりました。翌10月1日付でトランスアジア航空に吸収合併され、1年10ヶ月でLCCとしての歴史に終止符を打ちます。

桃園~羽田・茨城の両路線については、9月中旬で一足早く取りやめると発表しました。9月下旬以降のフライトを既に予約されている方は、トランスアジア航空の成田線に振り替えるか、払い戻しとなります。

《桃園発9月16日、羽田発9月17日のフライトをもって取りやめ》
ZV253 HND0300~TPE0600 火・木・土曜運航
ZV252 TPE2200~HND0200 月・水・金曜運航

《9月18日のフライトをもって取りやめ》
ZV240 TPE0700~IBR1110 火・木・土・日曜運航
ZV241 IBR1210~TPE1435 火・木・土・日曜運航

(機材はエアバス321 エコノミークラスのみ194席)

トランスアジアとV-Airの両方が就航している桃園~関空・那覇線はトランスアジア便への振り替えで対応。チェンマイ線はトランスアジアが新規就航、福岡線は再開して引き継ぎます。中部セントレア・釜山金海線はGE便がないため廃止、予約者にはトランスアジアの責任で全額払い戻しします。バンコクは、トランスアジア(スワンナプーム)とV-Air(ドンムアン)の発着空港が異なるため廃止扱いとし、振り替えせずに払い戻しとなります。

2016年7月31日日曜日

シンガポール、北朝鮮国籍者にビザを要求へ

シンガポール入国管理局(ICA)は30日、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)国籍者のビザなし入国を10月1日(土)以降認めないと発表しました。在日朝鮮人でも朝鮮総聯(在日本朝鮮人総聯合会:東京都千代田区)を通じて北朝鮮パスポートを入手している方については同様となるため、注意が必要です。

シンガポール発の衛星テレビ局『チャンネルニュースアジア』が30日夜の番組やHP、Facebookページなどで伝えたものです。

現在は、北朝鮮公民(国民)および北朝鮮国籍を選択(日本国内的には旧朝鮮籍)している在日朝鮮人は、ビザなしで30日の滞在が許可されています。しかし、核兵器開発に伴ってアメリカや日本などが科している経済制裁の抜け道として、朝鮮公民のビザなし渡航を認めているシンガポールやマレーシアといった東南アジアの国が使われる可能性が指摘されており、北朝鮮への貿易の流れを物的にも人的にも止めさせるべきだという欧米などからの圧力が強まっていました。これについて、韓国の大手紙『東亜日報』

「2月の米・ASEANサミットの時点で既に一部のASEAN加盟国が対朝貿易量を減らしているとアメリカ国務省当局者から指摘があった」

と報じています。

改正後は、事前に最寄りのシンガポール大使館、またはオンラインでビザを取得した上で、30日間の在留許可が与えられる仕組みとなります。

(画像:韓国と北朝鮮のパスポートが並ぶ。提供:ロケットニュース24)

2016年7月27日水曜日

アシアナ航空の地方路線、エアソウルに移管

アシアナ航空(OZ=AAR ソウル特別市江西区、KOSDAQ上場)は、エアプサン(BX=ABL、釜山広域市江西区)に続く2つ目の分離子会社『エアソウル』(RS=ASV、ソウル特別市江西区)を設立、運航を開始しました。

エアソウルは仁川空港をハブとし、格安航空会社(LCC)の形態を取り入れるとともに、本格航空会社(FSC)のスタイルを採るアシアナ航空では採算確保の難しい一部国際線の収支改善を目指します。LCCにFSCのローカル線立て直しを期待するというビジネスモデルは、エアプサンが2010年から取り組んで成功しており、アシアナと株の持ち合いをしているANA(NH、東京都港区)にも影響を与えています(前記事「ANA成田~仁川線廃止、エアアジアに移管!?」参照」)。これについて地元韓国の聯合ニュース通信は

「得意としていた中短距離の国際線で(イースター航空/ZE=ESR やチェジュ航空/7C=JJA など)LCCが台頭しアシアナは競争力を失いつつあった」

と指摘。東亜日報は

「日本だけでなく中国の地方都市や東南アジアへの路線も一部移管を申請済みでその数は合わせて2桁に達する」

と報じています。

エアソウルでは、機材の調達が進む10月以降、アシアナ航空国際線のうち、西日本の地方空港を発着する路線の移管を始める予定になっています。移管される路線ではアシアナとコードシェアを行いますが、現在のアシアナ運航便で行われているANAとのコードシェアは、継続されない公算が強くなっています。アシアナ時代にANAとのコードシェアが行われていたエアプサンの路線では、移管と同時にコードシェアのANA便名はなくなっていますので、この先例がそのまま適用されるなら、ANAコードシェアは消滅。ANAが設定しているPEX運賃『エコ割』も終了となります。

エアソウルに移管される路線と、アシアナが引き続き運航する仁川発着の中・長距離国際線を乗り継ぐ格安航空券は「アシアナ自社運航便のみ」という条件の場合、使えなくなります。どうしても必要な場合、日本発であればソウルから先のアシアナ便について、アシアナ航空のWebサイトで購入するか、韓国の旅行代理店で発券する必要があります。第三国発は、仁川までアシアナ航空で発券し、エアソウル運航区間はエアソウルのHPで予約・購入しなければなりません。

スターアライアンス世界一周・サークルパシフィック・サークルアジアの各企画運賃は、コードシェアにより、OZ便名かつブッキングクラスH・Mで予約が取れれば利用できます。

マイレージは、現在はスターアライアンス加盟全社のプログラムに加算できますが、エアプサンではOZ便名で予約購入した場合に限り、アシアナの自社プログラム『アシアナクラブ』にのみ加算が認められます。エアソウルも基本的にはこれに従うので、ANAマイレージクラブやマイレージプラス(ユナイテッド航空/UA=UAL)へは加算できなくなります。

対象路線は次の通りで、高松(香川県高松市)、富士山静岡(静岡県掛川市)、広島(広島県三原市)、米子(鳥取県境港市)、富山(富山市)の各空港を発着する5路線が第1陣となります。

《10月4日まで有効》
OZ166 ICN0830~TAK1005 金曜運航
OZ165 TAK1105~ICN1245 金曜運航
(機材はエアバス320 ビジネスクラス8席、エコノミークラス148席)

OZ166 ICN1450~TAK1625 火・日曜運航
OZ165 TAK1725~ICN1905 火・日曜運航

《10月6日まで有効》
OZ126 ICN0940~FSZ1135 月・木・土曜運航
OZ125 FSZ1240~ICN1445 月・木・土曜運航

《10月18日まで有効》
OZ162 ICN1010~HIJ1140 水・金を除く週5便
OZ161 HIJ1240~ICN1410 水・金を除く週5便

《10月21日まで有効》
OZ164 ICN0930~YGJ1100 金曜運航
OZ164 ICN1230~YGJ1400 火・日曜運航
OZ163 YGJ1200~ICN1330 金曜運航
OZ163 YGJ1500~ICN1640 火・日曜運航

《10月29日まで有効》
OZ128 ICN0910~TOY1100 火・日曜運航
OZ128 ICN1030~TOY1220 金曜運航
OZ127 TOY1200~ICN1400 火・日曜運航
OZ127 TOY1320~ICN1535 金曜運航

(機材はいずれもエアバス321ceo ビジネスクラス12席、エコノミークラス165席)

2016年7月20日水曜日

ジミー金村さん死去、54歳…『バスマップ』『プー太郎読本』

1990年代から2000年代のカオサンパッカー全盛期に活躍し、外こもりの先駆者として知られていた『ジミー金村』こと金村雅史(かなむらまさし)さんが、7月6日(水)に急性骨髄性白血病のため亡くなっていたことが明らかになりました。享年54歳。生前のジミーさんと交流されていた方がmixi日記を更新、公表したものです。

1962年(昭和37年)徳島県生まれ。大学卒業後、旅行で訪れたバンコクで沈没生活の魅力に取りつかれたジミーさんは、ソイランブトリ(通称寺裏通り、プラナコン区)にあった『テラスゲストハウス』を定宿に活動を開始します。1年のうち3ヶ月程度、日本で非正規雇用として働き、得た給料でバンコクへ行ってカオサンのゲストハウスを拠点に遊び過ごすという新しい生き方を提案し、外こもりの理想的な形として一部で注目を集めました。

そのうち、カオサンを訪れる日本人向けに路線バスの乗り方を指南するミニコミ本『ジミークンバスマップ』を作り、今は無きMPツアーや竹亭本店など、日本人の集まるお店で販売してもらっていました。2000年代には、弊誌永遠名誉董事長・下川裕治の門下で、『バンコクカオサンプー太郎読本』(双葉社、2001年)『バンコクカオサン食い倒し読本』(双葉社、2003年)と2冊の単行本を上梓。董事長ふくちゃんが2004年にカオサンに落ち着くまでは、ジミーさんの方が外こもりの代表格として、バックパッカーの間では有名な存在でした。

しかし、テラスゲストハウスは2004年夏に閉鎖。ジミーさんはこれを機に、トンブリ北部のタリンチャン区でアパートを借ります。この時の一部始終は、『もっと好きになっちゃったバンコク』(双葉社、2007年)で明らかにされます。

ところが、ジミーさんのライター活動は2010年の『最新版バックパッカーズ読本』が最後となり、同じ頃からお母様の病気を理由にバンコクを訪れる機会も減りはじめました。最近は、日本発最古のSNS『mixi』を拠点に細々と活動を続けていたといいます。日本発のSNSは在外邦人の入会が難しくなり、グローバルに活動する人にとっては事実上Facebookとtwitterの2択と言っても良くなる程の変化の中、ジミーさんはどちらにも参加せず、次第に時代の流れから取り残されていきました(前記事「身内が死んだらSNSにも報告を」参照)

そして、今年3月。ジミーさんは急性骨髄性白血病で緊急入院します。この時も、mixiでマイミク(友達)になっている一部の親しい人にしか知らせませんでした。5月には、

「決定的な治療は骨髄移植しかない。手術が成功すればよいがその前に急変することだってあり得る」

と述べて、迫り来る死も見据えた上で身辺整理を考えていたことが、最期を託されたマイミクさんの日記で明らかにされています。

2016年7月14日木曜日

LCC史上初、バニラエアが以遠権でベトナムへ

バニラエア(JW=VNL、千葉県成田市)は、日本と中華民国(台湾)の間の民間航空協定で定められている以遠権を活用し、台北桃園~ホーチミンシティ(タンソニャット)線に就航すると発表、航空券の販売を開始しました。既にある成田~台北桃園線のうち、1往復をホーチミンシティまで延長するもので、日本の格安航空会社(LCC)による中華民国台湾から第三国への路線は史上初めて、またバニラエアにとっても3番目の国際線就航国としてベトナムが加わります。

《桃園発9月14日、ホーチミンシティ発9月15日から有効》
JW102 TPE2150~SGN0030+1 DAILY
JW105 SGN0135~TPE0610 DAILY

(機材はエアバス320 エコノミークラスのみ180席)
台北~ホーチミンシティ線には、LCCとしてベトジェットエア(VJ=VJA、ベトナム・ハノイ)が既に就航しており、バニラエアは2社目。タイガーエア台湾(IT=TTW)、V-Air(ZV=VAX)の両台湾籍LCCが飛んでいない路線に就航することで、差別化を図ります。

東南アジアなど他地域から別の国を経由して日本へ就航するLCCとしては、ジェットスターアジアエアウェイズ(3K=JSA、シンガポール)やScoot(TZ=SCO、シンガポール)の例があります。逆に、日本籍LCCが東北アジアの国や地域から以遠権で別の国へ飛ぶことについては、Peach(MM=APJ、大阪府田尻町)がかなり前から検討していて、昨年、羽田~桃園の深夜早朝便、つまり日本国内の自社拠点になっていない都市へ行くという逆転の発想で実現、業界関係者を仰天させました。バニラエアも桃園空港を第2のハブにしようとした時点で以遠権活用が想定内に入り、2代目エアアジア・ジャパン(DJ、愛知県常滑市)も中期構想の中に入れています。

東京で編集されている業界専門サイト『Aviation Wire』は今年6月、五島勝也社長へのインタビューの中で

「(2016年度)下期に新規の国際線を2つはやろうと思っている。以遠権やアライアンス(バリューアライアンス)活用など新しいLCCのビジネスモデルを考えていきたい」

という発言を引き出していました。そのうちの1つが今回発表した桃園~ホーチミンシティ線で、もう1つは5月に発表済みの那覇~桃園線だということになります。

《那覇発9月14日、桃園発9月15日から有効》
JW189 OKA2035~TPE2110 水曜運航
JW189 OKA2110~TPE2145 水曜を除く週6便運航
JW180 TPE0610~OKA0845 DAILY

(機材はエアバス320 エコノミークラスのみ180席)

これにより、桃園空港を発着するバニラエアの路線は成田・関空・那覇・ホーチミンシティと4路線になり、成田空港に次ぐ第2のハブとしての地位が確立します。

成田~ホーチミンシティを通しで利用するお客様は、桃園空港では機内持ち込み手荷物を持って一旦降機し、乗り継ぎエリア内のみを通過後に再度保安検査を受け、機内へ戻ります。Scootの台北経由シンガポール行きなどと同じ方法で、預け手荷物の引き取りや預け直し、再チェックインなどの手間はかかりません。