2017年7月22日土曜日

MRTブルーライン1区間延長、パープルラインと接続

MRTA(都市鉄道公団、ホイクワン区)とバンコクエクスプレスウェイ&メトロ(BEM:チャトチャック区、SET上場)は、MRTブルーライン延長区間のうちパープルラインとの接続にかかるバンスー操車場(チャトチャック区)~タオプン(バンスー区)の1駅間について、8月5日(土)から営業を開始すると発表しました。

MRTパープルラインは昨年8月6日に営業を開始していて以来、ブルーラインとの接続を鉄道庁(SRT、パトゥムワン区)の臨時列車と首都圏バス公団(BMTA、ホイクワン区)のシャトルバスに依存してきました。これは、バンスー駅が地下構造なのに対しタオプン駅は高架構造のため、電車が地下を走り終えて地上に出てくる部分の建設に手間取ったのが理由です。この度ようやく工事が終了し、パープルラインの開業1周年となる8月第1土曜日の営業開始が決まりました。

タオプン駅では2階に改札が設けられ、3階にブルーライン、4階にパープルラインの電車が発着します。両線の電車を乗り継ぐ場合、ノーラッチ(連絡改札無し)で乗り換えができます。

なお、この区間の正式開業に伴い現在行われている国鉄列車とバスによるシャトル輸送は前日の8月4日(金)で終了となります。

2017年7月17日月曜日

SBIカード終了へ!銀行本体のJCBカードで代替

SBIカード(東京都港区)は、自社で発行してきた『SBIカード』のサービスを2018年1月限りで終了すると発表しました。同じSBIホールディングス(東京都港区、東証1部上場)傘下で実質親会社の住信SBIネット銀行(東京都港区、全国銀行協会加盟)がジェーシービー(JCB、東京都港区)と提携して銀行本体でクレジットカード発行業務に乗り出すための措置。ただし、SBIカードではJCBブランドのカードを発行していないため、終了に当たってユーザーに大きな支障が発生することは避けられません。

SBIカードは、住信SBI銀行が開業する直前の2006年から募集を開始したカードで、国際ブランドはMasterCardだけ。後発銀行系として差別化するため、他社にはないいわゆるブラックカードと呼ばれる『SBIワールドカード』やその下の『SBIプラチナカード』が存在し、海外などでクレジットカードをヘビーに使う富裕層には知られたブランドでした。
しかし、住信SBI銀行の開業から10年を経て、ようやく銀行本体でのクレジットカード発行に参入するにあたって、パートナーに選んだのは自社で国際ブランドを運用しているJCBでした。日本国内の商業銀行で、MasterCardからライセンス供与を直接受けているのはJP BANK ゆうちょ銀行(東京都千代田区、東証1部上場)だけ。これに対し、JCBは住信SBI銀行と同じいわゆる新業態銀行に属するセブン銀行(東京都千代田区、東証1部上場)、イオン銀行(東京都江東区)、楽天銀行(東京都世田谷区)と提携の実績があり、SBIホールディングスとしても取り組みやすい相手と判断した模様です。

《お手持ちのカードは?》
住信SBI銀行が今年11月から募集を開始する予定の『MIRAINO CARD(ミライノカード)』とは国際ブランドが異なるため、現在SBIカードをお持ちの会員が移行することはありません。SBIカード会員であっても、MIRAINO CARDを手にするには改めて申し込みをし、審査に通過する必要があります。

SBIカードでのショッピングや各種決済は、2018年1月31日(水)日本時間18時限りで使えなくなります。ただし、MasterCardのシステム上の都合でそれ以降に売り上げ電文が届いた場合でも、1月31日までの利用と分かればSBIカードから請求するとのことなので、マンスリークリア(翌月一括払い)の方は3月の引き落としまで、ミニマムペイメント(リボ払い)なら4月以降も完済するまで、利用中の銀行の預金残高に気を配る必要があります。

海外の加盟店においては、来年2月1日以降、お客様からSBIカードの提示があっても絶対に受け付けないでください。会社レベルでサービスが終了したカードを使おうとする詐欺が行われる可能性があります。

国際クレジットカードがSBIカードしかない方は、来年1月31日の終了をもって手持ちのクレジットカードを失うことになります。MIRAINO CARDは国際ブランドがJCBのみのため、SBIカードと同じMasterCard系のカードを今後も使いたいのであれば、一旦帰国して代替となるカードを早急に探さなければなりません。楽天カードやYahoo!JAPANカード、ビュー・スイカマスターカードなど、選択肢は多数あります。

なお、新規の申し込み、ショッピング利用枠の増枠、ファミリーアカウント(家族カード)の追加は7月31日(月)18時まで受け付け、6月以降の新規入会者には上級カードであっても年会費を徴収しないと発表されています。また、3月から5月の間に年会費の請求があった会員の方には、来年1月のサービス終了までカードを持ち続けることを条件に年会費を返還するとしています。

2017年7月14日金曜日

JALも成田~仁川線廃止、羽田~金浦線に集中

日本航空(JL=JAL 東京都品川区、東証1部上場)は2018年3月25日からの来夏スケジュールで、成田~仁川線を運休(廃止)すると発表しました。会社側では「至近の需要動向に鑑み決めた」としましたが、実行までまだ8カ月もある現時点での発表は極めて異例。JALをはじめとするワンワールドメンバーズの長距離便から乗り継ぐ乗客に配慮したのではないかとみられています。

《成田発2018年3月24日、仁川発3月25日のフライトをもって取りやめ》
JL959 NRT1840~ICN2120 DAILY
JL954 ICN1110~NRT1345 DAILY

(機材はB738 ビジネスクラス12席、エコノミークラス132席)

JALの東京~ソウル線は、1964年(昭和39年)に羽田~金浦間で運航を始めたのが最初で、1978年(昭和53年)の成田開港時に成田~金浦へ変わり、2001年の仁川開港で現在の成田~仁川となりました。2003年(平成15年)に羽田~金浦線が再開される前は、成田~仁川間に1日3便を運航していましたが、日韓間のみを移動するビジネス客は両大都市の都心に近い羽田~金浦線へ移っていきました。

同じく成田~仁川線を運航していたANA(NH、東京都港区)は、グループLCCのバニラエア(JW=VNL、千葉県成田市)が初代エアアジアジャパン(JW=WAJ)の名前で運航を始めた2013年に撤退(前記事「ANA成田~仁川線廃止、エアアジアに移管!?」参照)。JALもジェットスター・ジャパン(GK=JJP)を持っているものの韓国路線には就航しておらず、アメリカン航空(AA=AAL)の北米大陸発着などワンワールドメンバーズの長距離国際線からの乗り継ぎ客を獲得する狙いで、1日1便の運航を続けてきました。

しかし、日本航空は大韓航空(KE=KAL)とコードシェア提携することになり、2014年4月、成田~仁川間に毎日3便運航しているKE便もJALから予約・発券可能になりました。2016年12月からはマイレージ(JMBとSKYPASS)の交流も始まり、ANAと同様、成田発着はパートナーの韓国側に任せ、収益の見込める羽田~金浦線に経営資源を集中する政策を取れる環境が整いました。

今回、この時期に発表が行われたのは、主な利用層だった韓国から北米への乗り継ぎ客やJMB・SKYPASS特典航空券の利用者に対し、少しでも長い予告期間を持たせたいという狙いがあります。

2017年7月6日木曜日

AirAsiaがニャチャン就航!ベトナム中南部2都市目の国際線

AirAsia(AK=AXM クアラルンプール、マレーシア証取上場)は、ベトナム5都市目となるKLIA~ニャチャン(カムラン空港:カインホア省)線の運航を開始すると発表、航空券の販売をスタートしました。カムラン空港への外国LCCの定期便就航は、チェジュ航空(7C=JJA、韓国・済州市)に次いで2社目、毎日運航があるとなれば初めてとなります。

《9月14日から有効》
AK204 KUL1030~CXR1135 DAILY
AK205 CXR1200~KUL1515 DAILY

(機材はエアバス320ceo エコノミークラスのみ180席
 またはエアバス320neo エコノミークラスのみ186席)

AirAsia本体では、KLIA2をハブとするベトナム路線として、ハノイ(ノイバイ)、ホーチミンシティ(タンソニャット)、ダナンの3路線を毎日運航しており、他にタイエアアジア(FD=AIQ)がハイフォンへ週4便運航。今回のカムラン線就航で、ベトナム国内5番目のAirAsiaグループディスティネーションが誕生します。

ニャチャン市はベトナム中南部のビーチリゾートとして知られていますが、これまではLCCで飛ぼうとすると最寄りの大都市のホーチミンシティまで10時間以上もオープンツアーバスに揺られなければならず、バックパッカーもじっくり腰を据えて行かなければならない秘境の趣すらありました。AirAsiaの就航で、外国人が取っ組みやすい旅行先へとニャチャンが脱皮できるか、路線の行方が注目されます。

2017年7月1日土曜日

auスマホのSIMロック解除は早めに!!

KDDI(東京都千代田区、東証1部上場)と沖縄セルラー(那覇市、JASDAQ上場)は、au携帯電話のSIMロック解除に関するルールを見直します。現在は非契約者でもauショップに機械を持ち込めばSIMロック解除に応じてくれますが、今年12月からは契約者本人がauショップまたは販売店で購入した機械に限られます。猶予期間はちょうど半年。au向けスマートフォンを海外に持ち出そうという方には、絶対見逃せないラストチャンスとなります。

auでは、2015年4月発売の『Galaxy S6』『S6edge』(サムスン電子)からSIMロック解除に応じるようになり、最主力のiPhoneファミリー(アップル)でも2015年9月発売の『6S』『6SPlus』以降はSIMロック解除ができるようになりました。ところが、NTT docomo(東京都千代田区、東証1部上場)とソフトバンク(東京都港区)ではSIMロック解除を受け付けるにあたって事前に購入者がWebサイトで登録しなければならないのに対し、auはこれまで登録制度がなく、中古市場へ流れた機械であってもauショップへ持ち込みさえすればSIMロック解除でき、解除したユーザーが他の大手キャリアやMVNOへ機械を持ち込んだりauからMNPするなどして、au側から見れば今後得られるかどうかわからないサポート収入と引き換えにユーザーをみすみす他社へ流してしまうという事態になっていました。

auは、従来購入日から180日(6カ月)経過後に受け付けを開始するとしていたSIMロック解除について、8月1日以降は100日(3カ月強)、さらに12月からは機械代金を一括払いした場合に限り即日解除できるように見直しますが、これと同時に

「契約者(機械の購入者)本人がauオンラインショップ、auショップ、Pipit(トヨタ自動車販売店併設のショップ)またはau取扱店で購入した履歴がある場合のみ受け付ける、対象機種を既に購入済みの顧客も変更実施後は同様とする

という規制を導入します。つまり、ヤフオク!やメルカリなどのネットオークション、あるいは中古販売店が販売した機械については、新品当時のオーナーがSIMロック解除をしなかった場合、auショップに持って行っても相手にされなくなることになります。

アップルではiPhone6Sおよび7ファミリー、サムスン電子は『Galaxy S6』『S7edge』『S8』『S8+』がこの規制に引っ掛かります。これらの機種を中古で入手される方は、11月30日(木)までに必ずauショップでSIMロック解除の手続きを取ってください。

2017年6月18日日曜日

SMRT東西線ついに全通!最西端区間が完成

シンガポール陸上交通庁とSMRTグループ(シンガポール、SGX上場)が工事を進めていたMRT東西線の西側延長2期部分、ジュクン(EW29)~トゥアスリンク(EW33)間7.5Kmが完成し、今日18日から営業を開始します。これにより、SMRT東西線は1987年に最初の区間が開通してからちょうど30年で全線開通を迎えることになりました。

新たに開業する区間は、シンガポール島内の一番西に当たるトゥアス工業区と呼ばれる一角。電車は東西線の既開通区間と同様、ラッシュ時4ないしは5分間隔、日中8~10分間隔で運転され、シティホール駅(EW13/NS25)まで30分、チャンギ空港駅(CG2)へはタナメラ駅(EW4)乗り換えで約1時間で結ばれます。

終点のトゥアスリンク駅は、マレーシア国境への高速道路橋『トゥアスセカンドリンク』のシンガポール側検問所に近く、開通から20年を経るにもかかわらずバックパッカーにはあまり縁のなかったセカンドリンク経由での往来が、ようやく身近になります。

検問所からのバスは、コーズウェイリンク(マレーシア・ジョホールバル)の[CW3][CW6]を利用することができます。このうち、[CW3]は延長区間のずっと手前のジュロンイースト駅(EW24/NS1)発着ですが、開通後はトゥアスチェックポイント(国境検問所)で降りてトゥアスリンク駅まで歩いて行けば、始発から必ず座れるので楽に移動できます。マレーシア側にあるレゴランドマレーシアなどの商業施設へ向けたシンガポール側からのアクセスも改善が期待されます。

2017年6月17日土曜日

Scootがタイガーエアを吸収合併!慢性赤字で救済へ

シンガポール航空(SQ=SIA)は、傘下のLCC(格安航空会社)であるタイガーエア(TR=TGW)とScoot(TZ=SCO)を合併させると発表しました。存続会社はScootで、7月25日からタイガーエアのシンガポール発着便はScootのブランド名で運航します。

タイガーエアは2003年に設立、エアバス320を使ってASEAN域内やインドといった比較的近距離の路線を手掛けていました。一方、Scootは2011年設立で当初からSIAの完全子会社。保有機材をB787に統一した世界初の航空会社という触れ込みのもと、エアバス320では航続性能が足りない東北アジアやオーストラリアなどの中長距離路線を得意としました。

同業のAirAsiaグループの場合、大型機による中長距離路線は「AirAsiaX」のブランド名で当初から一体感を持たせていますが、SIAはここまでタイガーエアとScootの2ブランドを併存させてきました。そのために、2015年のバリューアライアンス結成後も相乗効果がなかなか引き出せず、特にタイガーエアは2012年3月期から5期連続の通期赤字に陥っていました(前記事「タイガーエアマンダラ消滅へ」参照)。SIAではタイガーエアグループのうち、既にフィリピン(現・Cebgo、DG=SRQ)をセブパシフィック(5J=CEB)、台湾(IT=TTW)をチャイナエアライン(CI=CAL)に売却、グループから切り離しており、今回、タイガーエア本体をScootに合併させることにしました。シンガポールで編集されている日本語ニュースサイト『AsiaX』

「今回の合併はSIAが事実上、タイガーエアの救済に乗り出した形だ」

と伝えています。

航空運送事業許可(AOC)は設立の古いタイガーエアのものを引き継ぐため、新生Scootは現タイガーエアが使っている「TR=TGW」のレターで運航します。このため、7月25日以降出発の現Scoot便を予約されている方は、e-mailで送られてきた旅程表(eチケット領収書)の「TZ」の部分を「TR」に読み替えることになります。一方、機体の塗装や機内サービスなどは現Scoot基準へ一本化される予定になっています。

2017年6月8日木曜日

ジェットスターパシフィックが日本初上陸!関空へ就航

ジェットスターパシフィックエアウェイズ(BL=PIC、ベトナム・ハノイ)は9月から、初の日本直行便となる関西国際空港への2路線を運航開始すると発表しました。大阪市内のホテルで行われた発表記者会見には親会社のベトナム航空(VN=HVN)の幹部に加え、来日中のグエン・スアン・フック首相も出席。とてもLCCとは思えぬ国を挙げての支援体制で採算に乗せることを目指します。

《ハノイ発9月1日、関空発9月2日から有効》
BL120 HAN0145~KIX0845 月・火・木・土曜運航
BL621 KIX2215~HAN0040 月・水・金・日曜運航

《ダナン発9月1日、関空発9月2日から有効》
BL164 DAD1430~KIX2115 月・水・金・日曜運航
BL165 KIX0915~DAD1200  月・火・木・土曜運航

(機材はエアバス320ceo エコノミークラスのみ180席)

ジェットスターグループの日本就航は、日本を拠点とするジェットスター・ジャパン(GK=JJP、千葉県成田市)以外にジェットスター(JQ=JST、オーストラリア・メルボルン)、ジェットスターアジアエアウェイズ(3K=JSA、シンガポール)があり、パシフィックで4社目。また現在あるジェットスターグループのキャリアすべてが日本路線を運航することになります。

関空~ハノイはベトナム航空が毎日1便を運航していますが、関空~ダナンはLCCも含め新規就航。両路線とも、ハノイから来た飛行機が折り返しダナン行きとなり、ダナンからの機材は折り返しハノイ行きに変わるため、行きと帰りの時間帯が単純往復とは異なるので注意が必要です。

ベトナム国籍のLCCとしては他にベトジェットエア(VJ=VJC)がありますが、ジェットスターパシフィックは同じグループのジェットスタージャパンが管理する日本語Webサイトでの販売が可能で、外国人国際航空運送事業の経営許可(AOC)もジェットスターアジアが取得した時のノウハウを活用できるため、これら体制が未構築のベトジェットエアと比べて就航はたやすく、機材さえ揃えばいつでも就航できる状況でした。まず両都市から週4便で就航し、追加機材の納機を待って毎日1便に増強するとみられます。

2017年6月5日月曜日

カタールが隣国4カ国と断交!!相互間の航空便即時全廃

アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア、バーレーン、エジプトの中東4カ国は5日、カタール首長国との外交関係を断絶し大使館を引き揚げさせると発表しました。同時に、首都ドーハのハマド空港とこの4カ国の間の民間航空路を即日閉鎖する強硬措置を断行。世界のビジネスマンの移動や航空業界に大きな影響が及びそうです。

エジプト外務省の説明によると、カタールの首長家がエジプトを本拠とするイスラム主義団体『ムスリム同胞団』を支援している疑いが強まったとしています。一方、ロイター通信はサウジ国営SPA通信の配信を引用して

「カタールを本拠とするニュース専門テレビ局『アルジャジーラ』を通じて過激勢力や武装集団のメッセージが世界中に流され、この中には同胞団・アルカイダなどが含まれている」

と伝えました。

ムスリム同胞団は元々慈善団体だったものの、会員の中には武装闘争を主張する者も多く、過去にはハマスやアルカイダなど世界的に知られる武装集団を分派として輩出。サウジではテロ組織と認定、非合法化されています。一方、アルジャジーラは同胞団など反体制系の団体や活動家個人にも取材し中立的な報道に力を入れていますが、反政府勢力への弾圧が厳しい中東では、アルジャジーラの存在自体が邪魔だと考える当局者も多いといいます。つまり、アルジャジーラを狙い撃ちにするために何らかの理由付けが必要だった。アルジャジーラはカタール政府の資本が入っているので同局を叩くには国家レベルでの関係を断つのが最も効果的と判断したのではないかと、Traveler's Supportasiaでは分析します。

ドーハ・ハマド空港を本拠地としているカタール航空(QR=QTR)の他、これら4カ国の航空会社ではエミレーツ航空(EK=UAE、ドバイ)、エティハドエアウェイズ(EY=ETH、アブダビ)、フライドバイ(FZ=FDB)、エアアラビア(G9=ABY、シャルジャ)、サウディア(SV=SVA、ジェッダ)、ガルフ航空(GF=GFA、バーレーン・マナマ)、エジプト航空(MS=MSR、カイロ)がドーハへの路線に就航しています。

サウジとバーレーンは、カタール航空の機材が自国領空を通過することも禁止という非常に厳しい措置に出ており、ドーハからサウジ9都市、UAE4都市に就航していたカタールはこれらの便を昨日5日は欠航、6日から運休します。カタール航空は東京・羽田空港と成田国際空港へ毎日各1便を運航し、同じくワンワールドアライアンスに加盟する日本航空(JL=JAL)とのコードシェアも行っているので、中東方面へのビジネス客が利用する機会も多い路線ですが、ドーハ乗り継ぎができなくなる今日以降、サウジアラビアへ向かうにはドバイ乗り継ぎのエミレーツかアブダビ乗り換えのエティハド、もしサウディアを利用するならバンコク・香港・シンガポールなど東南アジアの主要都市を経由する必要があります。タイ国際航空(TG=THA)やシンガポール航空(SQ=SIA)など東南アジア系のキャリアを利用する分には、影響はありません。

また、バーレーンはフェリーの運航もストップさせ、サウジは陸路の国境検問所を閉鎖して完全に鎖国する方針。バックパッカーの旅にも影響が出そうです。

(6月6日追加)
サウジアラビア政府は、カタール航空に出していた運航許可(AOC、日本の「外国人国際航空運送事業の経営許可」に相当)を取り消す決定を行ったと発表しました。これによりカタール航空のサウジ路線は廃止が確定することになります。

2017年6月1日木曜日

シルクエア初の日本直行便、広島へ

シンガポール航空(SQ=SIA)の小型機部門子会社、シルクエアー(MI=SLK、シンガポール)は、初の日本直行定期便となるチャンギ~広島線を今冬スケジュールから運航開始すると発表、航空券の販売を開始しました。

《10月30日から有効》
MI868 SIN0145~HIJ0930 月・木・土曜運航
MI867 HIJ1025~SIN1540 月・木・土曜運航

(機材はB738 ビジネスクラス12席、エコノミークラス150席)

SIAグループと広島空港の関係は以前からありました。2003年のSARSショック以前はSIAが就航していましたが、この時はSIAが現在も運航している福岡線を延長する形を取り、機材もB772を使っていました。今回の乗り入れ再開に検討するにあたって、SIAでは以前のような大型機での経由便運航も考えましたが、訪日外国人観光客の激増と保有する機材の高性能化で、小型機による直行便が十分成り立つと判断した模様です。直行便での就航となると初めてで、広島空港発着の東南アジア直行便も、バンコクエアウェイズ(PG=BKP)のバンコク(スワンナプーム)線が2009年夏スケジュール限りで運休して以来、8年ぶりとなります。

シルクエアーは現在、エアバス320ceoファミリーからB738への機材更新を進めています。バンコク線よりも長い距離を飛ぶ日本~シンガポール間のフライトで、小型機による直行となるとこれまではエアバス319やB737-700NGといった短胴型が必要と言われていました。シルクエアーとしてはエアバス319でも就航できましたが、短胴型ゆえに座席数が少なく、エアバス320ceoではバンコクエアウェイズが就航していた時に離陸重量制限の問題があったため、販売可能な座席数と満席でも直行便を離陸させられる機体性能の両立ができるB738が一定数揃った今の時期に就航を決めたのではないかと、Traveler's Supportasiaでは分析します。

チャンギ空港から、バンコク、クアラルンプール、ジャカルタ、デンパサールへの乗り継ぎ便はSIAをはじめLCC各社などにより頻発しています。プノンペンへも、シルクエアとジェットスターアジアエアウェイズ(3K=JSA)便で同日乗り継ぎができます。

なお、SIA本体と違いシルクエアーはスターアライアンスメンバーズではないので、マイレージはSIAの『Klisflyer(クリスフライヤー)』にのみ加算でき、ANAマイレージクラブ(AMC)やマイレージプラス(ユナイテッド航空)には加算できません。