2008年12月10日水曜日

【重要】カオサントラベラーズロッジ、閉鎖

 カオサン・バンランプー地区初の日本人オーナーによる本格的な日本人宿として知られた「カオサントラベラーズロッジ」が、12月10日12時のチェックアウトを持って営業を終了しました。

 2000年12月にチャイディーマッサージのオーナー、大河原さんと荒畑栄一郎さんの2人で「チャイディーゲストハウス」を立ち上げました。その後荒畑さんが正式に買い取って「カオサントラベラーズロッジ」と改名。ベッド26床を備えたカオサン地区最大のドミトリー宿として日本人の支持を集めました。1階レストラン「旅人食堂」は董事長ふくちゃんも度々利用した他、情報ノートやツーリストバス販売、ビザ手配などの旅行代理業も行っていました。
 2004年7月には別館ともいえる「さくらハウス」がオープンし、地区初の本格的漫画喫茶やレックさんラーメン譲りのレシピで知られる「さくらや」が開店。トラベラーズロッジも満員が続いて連日多数の日本人宿泊希望者を断るなどピークに達しました。

 しかし、荒畑さんは次第に日本で過ごす時間のほうが長くなってきます。2006年にはロッジ、さくら両方を売却しようとしました。そして、ロッジは荒畑さんの承諾なしに華人オーナーに売却されてしまいます。その間に客室内の清掃がおざなりになり(前記事「トラベラーズロッジ、虫がひどい」参照)、常連の支持を失っていきました。Traveler's Supportasia常連投稿者のアニキさん(長野県)も、2007年初めにロッジに見切りをつけ、ラオスへと移った一人です。
 2008年に入ると、120Bt.に上昇していたドミトリー宿泊料金を100Bt.に値下げします(前記事「トラベラーズロッジ値下げ」参照)。しかし、既にほとんどの常連がトラベラーズロッジを見切った後でした。しかも、大家さんは現在の華人オーナーにも無断で別の借主を決めてしまいました。その借主がゲストハウスをやるかどうかわからないとのことで、今回の閉鎖につながりました。

(画像:ロッジ閉鎖後も連日活況を呈するさくらや。タイ人と韓国人が中心だそうだ)