2018年5月17日木曜日

デルタスカイマイルAMEXカードが改悪!上級資格維持に決済高が必要

日本アメックス(東京都杉並区)は、デルタ航空(DL=DAL アメリカ・アトランタ、NYSE上場)との提携商品『デルタスカイマイルアメリカン・エキスプレス・カード』の上級会員資格付与を見直します。年間利用高が100万円(1ヶ月平均84,000円)に満たない場合、上級会員資格そのものが取り消され、150万円(1ヶ月平均125,000円)に満たないと、空港のラウンジが利用できなくなってしまいます。

従来は、『デルタスカイマイルアメリカン・エキスプレス・カード』に入会すると、無条件でシルバーメダリオン(スカイチームエリート:スターアライアンスのシルバー、ワンワールドのルビーに相当)が付与され、ゴールドカードはゴールドメダリオン(スカイチームエリートプラス:スターアライアンスゴールド、ワンワールドサファイア相当)が無条件で獲得できていました。搭乗マイルの基準を満たさなくてもANAカードスーパーフライヤーズクラブやJALグローバルクラブ相当のサービスを受けられる訳で、スカイチームメンバーズを利用する機会の多い方にはゴールドカードの年会費26,000円だけで、エリートプラスを維持できる魅力がありました。2016年10月まで運航していたデルタの成田~バンコク線を愛用していたユーザーの中には、スカイマイルAMEXカード会員も多く、路線廃止後も同じスカイチームメンバーズのチャイナエアライン(CI=CAL)やベトナム航空(VN=HVN)利用でタイへ行く際に、デルタのラウンジを利用している人も多いはずです。

これが6月2日(土)から新しいプログラム体系に移行します。最初の1年間は激変緩和措置として現行通りのメダリオンが付与されるため、実際にメダリオンの降格が行われるのは、2019年6月以後となりますが、2018年6月から2019年5月までの1年間にスカイマイルAMEXカードで航空券購入やその他の買い物、各種決済をした合計の利用高が100万円(1ヶ月平均84,000円)に満たない場合、19年6月以降はメダリオンそのものが取り消されて一般会員に降格となってしまいます。同様に100万円以上150万円(1ヶ月平均125,000円)に満たないと、ゴールドカード所持でもシルバーメダリオンとなり、制限エリア内のラウンジが利用できなくなります(一般エリアのIASSラウンジは引き続き利用可能)

米系本格航空会社(FSC)は特に収益にシビアな面があることで知られており、AMEX側もクレジットカード機能を使ってもらって手数料収入を得るのが本業とはいえ、スカイチーム系の上級会員資格を安く維持していくには一番の早道だっただけにFacebookやTwitterでは早くも会員の怒りの声が上がっており、中には日本アメックス新会員課のやり方があまりにもひどいなどとFacebookで攻撃して炎上させようとする過激論者も出てきています。